内藤了さん「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」1巻から最終巻までの14冊。
TVerで何気なく視始めた「ON」というドラマ。原作が内藤了さんだと知って読み始めました。主要登場人物視点で書かれたスピンオフ作品3冊も含まれます。
スピンオフに関しては、読まなくてもいいかな?と思ったのですが、やはり気になって読みました。
1巻から最終巻までのタイトル
・1巻 ON
・2巻 CUT
・3巻 AID
・4巻 LEAK
・5巻 ZERO
・6巻 ONE
・7巻 BACK
・8巻 パンドラ
・9巻 MIX
・10巻 COPY
・11巻 サークル
・12巻 BURN 上
・13巻 BURN 下
・最終巻 OFF
8・11・最終巻はスピンオフ作品になります。
内容紹介
奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中でなぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。いったい犯人の目的とは?
第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く新しいタイプのホラーミステリ! --このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。
Amazon 「BOOK」データベースより
1巻から最終巻まで、スピンオフ作品も含めて全てがつながっています。
巻が進むに連れて、一連の事件の概要が明らかになっていきます。どこかで行われている現代科学とか現代医学に係わる実験。
最終的には、ネタバレになるので内緒ということで。
読み終えて
TVドラマの「ON」から入ったのですが、全くの別物と思って読んだ方が良さそうです。私は原作の主人公の方が好きです。
内容紹介でも触れましたが、どこかで行われているかもしれない現代科学とか現代医学に係わる実験。これが本当に行われていることだとしたら、そこに恐ろしいものを感じます。
人として生まれ、人として育ったのであれば、人として、私自身として死んでいきたい。ほとんどの人は、その人として死んでいくのですけれどね。
本作は、ホラー小説という括りになっているようですが、ホラーとも違うような。空想科学小説?
読み進めていく内に、次はどうなる?と気になって一気に読んでしまったわけですが、思ったのとは違い、私はやはりこの方が書く「よろず建物因縁帳」みたいなオカルトの方が好きだなと、改めて感じたシリーズでした。
ドラマで新シーズンとか作るのであれば視たいと思いますが、TVドラマとしての映像化は多分無理だろうな。
文中に出てきた主要登場人物の言葉
「自分に自信を持つ」「責任を持つ」「生きる」
今現在、私は責任を持って生きているつもりです。ですが、自信を持っているかと問われると、持っているとは答えられません。おそらく自己肯定感が低いのでしょう。自分が大好きで自信満々の人を見ると羨ましくて仕方がありません。
どうしたら、そんなに自分を好きになることができる?
どうしたら、ある意味傲慢とも取れるほどの自信を持つことができる?
後何年生きることになるのか分かりませんが、残りの人生、自信を持って生きて行けるようになりたい。それが自分に対する願いです。
今は「夢探偵フロイト」を読み始めました。