今日という日の記録

人嫌いだなんて、人から嫌われるのが怖いだけ

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 若い頃、半年間ほど職場で誰とも話をせずに過ごしたことがあります。社会人ですから仕事上必要な会話はしますが、雑談というものを一切しませんでした。理由は、揚げ足取りをされたり、Aさんと私が違うことを言うと、周りのほとんどの人がAさんの言うことを信じるのです。

 私はそんなに間違ったことばかり言っているのだろうか。と考えてしまい、人と話をするのが怖くなってしまったのですね。製図板に向かって機械図面を引くのが仕事だったので、必要な打ち合わせや問い合わせ以外は話をせずに、一人黙々と図面を引いていました。

 バブル真っ最中で、週末は歌舞伎町に繰り出すとかやっていたのですか、その頃は飲みの誘いも一切断ったので、そのうち誰も私に声をかけなくなりました。

 時々、屋上に行き、ぼんやりと煙草を吸う。そんな半年間ほどでした。それが、結構心地良かったのです。

 

 「言いたいことがあったら、声にしないと伝わらない」

 「何も言わないくせに、誰も分かってくれないなんて、分からないのは当たり前」

 「困った時に困ったと言わないと、誰も助けてくれない」

 「一人がかっこいいなんて自己満足。そんな自分に酔っているだけ」

 「人嫌いだなんて、嫌われるのが怖いだけでしょう」

 これらの言葉、誰に言われたんだっけ。

 

 自分のことを上手く相手に伝えられないせいもあるのかもしれません。人と話す時に「こんなこと言ったら嫌われるかな?」と怖がっているのかもしれません。

 母から言われた「お前は人に嫌われる人間だから」

 いくつになっても、その言葉に囚われています。

 

 最近、ちょっとした揉め事が多発している職場にあって、色々なことを考えてしまい、人との会話が少し怖くなっています。もう自分からは話しかけずに、仕事のことで話しかけられた時だけ、答えるようにしようと決めました。あれ?本来、職場ってそういうものでしたね。言葉尻を捉えられて、ああだこうだ、しかも影で言われるのは結構堪えます。

 

 嫌われたっていいんだ。と開き直ることが出来れば最強のような気がします。相手の顔色を気にしなくていいのですから。誰かを言葉で傷つけるようなことさえしなければ。時々、深く考えもせずに思ったことをポンと言ってしまうことがあるので、誰かを傷つけてきていることは想像に難くないな。嫌われる要因。

 

 過去のことなどを思い出していると、後悔だらけの人生で消えたくなる。過去は振り返ってもやり直せないのだから、過去は過去として割り切ってなるべく思い出さないようにして、今からでも人生やり直しのつもりで平穏に過ごせるようにしたいものです。

 

 もう人から嫌われてもいいと思いながらも、孫に嫌われたら泣くかも知れないな。

福よ来い

 

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