今日という日の記録

食べてくれる人がいなくなってから、料理が嫌いになりました

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 夕飯の準備をしている時、突然「もう料理したくないなぁ」と思い、料理が嫌いなのだと気が付きました。

どのくらいの回数、台所に立ったのか

 中学生の頃から、夕飯を作るのが私の仕事でした。毎日ではないけれど、週の半分は作っていた覚えがあります。その頃から数えて何万回台所に立ったのだろうと考えてみました。

 結婚してから、子どもが生まれてから、子どもが幼稚園に通いだしてお弁当になってから。

 下の子が小学生になったのを機にフルタイムで働くようになり、まだ夫だった人と自分のお弁当を作り始めました。上の子が入学したのは中高一貫校で給食がなかったので毎日3個。下の子は公立でしたが、給食のない日もあるので、その時は4個。

 休日には朝から台所に立って、お弁当用に大量の鶏肉を揚げたり、きんぴらごぼう筑前煮、時には豚の角煮やエビチリソースを作って冷凍庫にストックしておきます。

 その頃は、毎日お弁当の写真を撮ったりして楽しんでいました。料理をするのは自分のためではなく、食べる人が「美味しい」と言ってくれるのが嬉しかったから。

「美味しい」と言ってくれなくても、おかわりをしてくれるのが嬉しかったから。

 今、本当に一人になってしまってから、料理をする楽しみがなくなりました。自分のためだけにする料理が苦痛でしかない。本当は料理が嫌いだったんなぁと気が付いた瞬間でした。

半額シールが貼られるの待つ人達

 仕事帰りにスーパーに立ち寄ると、お惣菜コーナーの前で、空の買い物かごを持ってただ立っている人がいます。お年寄りが多いようです。お惣菜に半額シールが貼られるのを待っているのです。

 夕方前に買い物をしている時には分からなかったのですが、夕方以降にも立ち寄るようになってから、そういうことかと納得しました。

 時には、30%引きのシールの上に「これにも貼って」という人もいます。最初は驚きましたが最近ではその気持が分かります。

 ブログやYoutubeでは、一人暮らしなのに毎日きちんと料理をされる方達が大勢いらっしゃいます。外食やお惣菜はお金がかかるからと自炊していらっしゃったり、ただ料理するのが好きだからとおっしゃる方も。頭が下がる思いです。

もう料理するの止めようかな

 自分のためだけに半畳程度の狭い台所で、一つしかないIHコンロで「もう効率悪すぎ」と言いながら料理するのを苦痛に感じてきました。

 それを承知で賃貸契約をしたのですが、ここまで苦痛に感じるとは、その時は想像が出来ませんでした。

 私も半額シールが貼られるのを待つ側に回ろうかなぁなどと考えてしまいます。そのことに抵抗はないのですが、きっと飽きてしまうでしょうね。

 飽きたなぁと思ったら自分で作る。そんなスタンスでいいのかもしれません。

 今も十分手抜き料理ですが、もう少し手抜きしてみようかしら。

大したお弁当ではないけれど、頑張っていたと思うよ?

 

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