今日という日の記録

グイン・サーガ

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 小学生の頃、図書館でモーリス・ルブランの本を手に取って読書の楽しみに目覚めたかもしれません。家が裕福ではなく(というか貧乏だった)本は買ってもらえなかったので図書館に入り浸って、ルパンシリーズや江戸川乱歩怪人二十面相を読みふけっていました。

 高校を卒業して社会人となってからは、今度は本屋さんに通うようになりました。20歳の頃に出会ったのが栗本薫さんの「グイン・サーガ」でした。

中原の由緒正しき王国パロは、新興モンゴールの侵略の前に一夜にして滅び去った。王家の血をひくリンダとレムスの双子の姉弟は、ある力によって妖魔の跳梁する辺境の森に逃れた。だが追手の厳しい追及は、たちまち3人を窮地に追い込む。そのとき忽然とあらわれた豹頭人身の怪人・グインが二人を救い出すのだった!

Amazonより

 その時は、まだ5巻までしか発行されておらず、新刊が出るのが待ちどおしくて仕方がありませんでした。引っ越しは何回もしましたが、このグイン・サーガは外伝も含めて常に私と一緒に引っ越しました。

 100巻で完結のはずがそうはならず、そうこうしている内に栗本薫さんが亡くなりました。第130巻「見知らぬ明日」が遺作となりました。その後も、別の方が執筆されて現在は最新巻147巻? 残念ながら栗本薫さん以外の「グイン・サーガ」を読む気にはならず、130巻以降読んでいません。

 昨年、一人暮らしを始めるにあたって、泣く泣く処分しました。Kindle版での購入も検討しましたが、すごい金額になりそうなので却下しました。私の中での一つの時代の終わりですね。

 電子書籍は、紙の本に親しんできた私にとって不便な面もありますが、場所を取らないので助かっています。これからも本は読み続けていきますよ。楽しみの一つなので。

 

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