娘は大人になってから発達障害と診断されました。医師からそれを告げられた時、不思議とすーっと腑に落ちました。そして、そんな娘を見ていて、もしかしたら、私も近いものがあるのかなと思いました。
大人になってから「変な人」「変わっている人」と言われることがありましたし、他にも
「そんな色々なことにこだわりを持っていたら、生きづらくない?」
「世の中は白と黒だけじゃなくグレーという色もあるんだよ」
等々。
対人関係で上手にコミュニケーションを取ることが出来ず、それが原因なのか友達と呼ぶことのできる人は一人もいません。自分から関係を絶った人も数知れず。今は、それを寂しいと感じることはありませんが、若い頃は結構辛かったかもしれません。思い返せば「そういえば」ということは他にもたくさんあります。
「変わっている人」と言われることに関しては、やはり若い頃は嫌でした。他の人と同じでありたいと願い、人の真似をして、でも上手くいかなくて「どうせ私なんか」と、自分を卑下してきました。何がきっかけだったのか、いつしか「どうせ私なんか」と思う気持ちはなくなってきて「私は私でいい」と思うようになってからは楽になってきたように思います。
そして「変わっているね」と言われると「それ、私にとって最高の褒め言葉ですから」と言うようになっていました。人と違うことは悪いことでないはずです。
私が娘に感じていた育てづらさ、おそらく私の母親も私に対して感じていたと思います。そのせいなのかどうか、母が亡くなるまで仲良くすることが出来ませんでした。
今、娘は遠く離れた外国で自身の家族と暮らしていますので、今の生活を窺い知ることは出来ませんが、どうか、夫くんと孫と3人仲良く過ごしてくれていると信じることにしています。
頑張って揃えたFELISSIMOの500色色鉛筆、孫が中学生くらいになったらプレゼントしようかしら。